がんこおやじのぼちぼちでんなあ 10月

かつおめっきり涼しくなって朝晩は寒い位。朝6時に目が覚め、外に出て庭を眺めながら「ああ、もうすぐ冬か」とつぶやいています。海の魚たちも脂が乗ってくるシーズンです。サンマはもう終わりに近く、これからは私の大好きな素材、かつお!そしてサバ!

7時になると毎日宮城塩釜の魚市場から電話。大きな声で「今日のカツオは凄いですよ。北めで…。やはり北がいいね。脂の乗りハンパじゃないですよ。もどりだねー。何本送ります?」
私は「本当に脂乗ってる?この間は脂薄かったぞー」
電話の向こうで「いやいや今日のは本当凄い。間違いないですよ。本当のもどりだわー」と。
「そんじゃそれを信用して三本くらい送ってよ。本当に大丈夫?」まだ言ってます。
「大丈夫、大丈夫!」そんな会話。
で、次の日かつおが届き、包丁でおろすと「お!いける、いける」もどりです。脂の厚みもかなりのもの。さっと炙ると旨いだろうなー。お客様の喜ぶ顔を思い浮かべる。

サバも同様。でもまだ本州のサバは少し早いので厚岸漁協の秋元君に根室漁協に上がるサバを注意しておいてと頼んでいます。毎年この頃根室ではいいサバが水揚げされるのです。北の今のサバは太っています。
秋元君にはいいサバの見分けを説明するが、ヤツはサバのことをあまり知らない。何故ならば厚岸にはサバは水揚げが無いからだと思う。
電話で「いいサバはシッポ近くまで太く、丸々したのを選べよ」と伝えています。水揚げ量は100kg位。
「岡本さん、何kg位いきますか?」
「秋元君、オレ魚屋じゃ無いんだからそんなに要らないよ。送ってもらっても入れとくスペースないし。その中から太ったの10kg位送ってよ」
「そう言うと思ってました。じゃあ選んで送ります」と、届いたのはいいサバです。これをしめサバに!旨いですよ。
まだまだこれからうまい魚が出まわりますよ。やっといい季節になったなと思います。

秋は急ぎ足で行ってしまい又、寒い冬に突入。皆さんも体調管理してください。
うまい酒とうまい魚。いいねー。

がんこ