がんこおやじのぼちぼちでんなあ 12月

師走です。おかげさまで毎日毎日忙しく仕事させて頂き、ありがとうございます。

さて、素材のお話なのですが、私の感じるところ、数年位前から海の素材が約1ヶ月くらい後ろにズレているように思います。夏のサンマもそうでしたが、鯖もやっと今頃脂が乗ってきました。もう12月ですよ?旬も終盤のはず…。なら、終わる時期も後ろにズレるかと思うとそうでもなく普通に終わってしまい、旬の食べ頃の時期も短いのです。
今回鯖が宮城減塩釜魚市場から届きました。頭の後ろでしめた釣り物です。三枚に下ろして身を昆布でしめ、二日くらい寝かせ刺身で食べると何とも言えない位うまい。でもお腹の白子はまだ完熟ではなく若い。そう!ズレているんです。自然の影響とは言え恐ろしい。
魚は海水温が1度変わるだけでも移動します。北へ北へ北上するのです。イカ類は特に敏感で、少しでも水温が高いと深場へ潜ります。この間まで北海道北部でイカ漁が賑わっていたが、本州でイカはほどんど見られませんでした。こんな自然と今後も付き合うのかと思うと情けなく思います。

今地球環境にやっと世界が立ち上がろうとしています。厚岸はカキの町で、美味しいカキを作ろうと町全体のプロジェクトとして山々を大切にし、生活排水にも気をつけカキに取り組み、頑張ってきました。おかげで美味しいカキが食べられるようになったと聞きます。
日本の周りは海なのだから、もっと自然を大切にきなきゃ。日本全体でこのような取り組みをすればもっともっと美味しい魚が食べられるんじゃないかな。
長々とぼやきましてすみません。

私のお店も満30歳になりました。振り返るとあっという間と言うのはオーバーかもしれませんが、短かったような気がします。初心を思い、また一から精進していこうと思います。お客様のえ顔を忘れずに頑張ります。応援よろしくお願いします。

よーしいくぜ!

がんこ