厚岸のサンマ

8月10日、按針祭の朝、厚岸漁港の塚田君から電話がありました。厚岸

「岡本さん、厚岸のサンマ船団が、今日昼過ぎから出港します。漁場に着くのは明日の夜、40時間ほどもかけて距離にして約400キロもあるそうです。前回と違ってだいぶサンマの姿が見えてきたとの情報が入ってきてるので、今回は期待してください。たぶん15日前後には根室港あたりに水揚げされると思います。僕もその日は根室に行って競りの様子見てみます。」

私は、
「漁師さんたちもお盆休み返上なんだ。大変だね。」

すると塚田君
「漁師たちも必死ですよ。獲れる時に獲らないと生活できないから…頑張ってますよ」

私はふと毎年9月にスタッフたちと見に行く厚岸のサンマの水揚げ光景が眼に浮かんできました。

「塚田君もお盆なのに仕事大変だけど、体壊さないようにね」
「はい、岡本さんになんとかいいサンマ届けたいので頑張ります」

二日後、塚田君から連絡があり、
「いいサンマ来ています。でも少し値もいいです。どうします?」

値段を聞き、
「お客さんに一匹1000円以上でサンマ食べてもらうわけにはいかないなぁ。今回は見合わすよ。これから毎日揚がりそう?」

「はい。岡本さん、その方がいいと思います。今はお盆と重なって浜値も高く、需要が多いから競り値も上がっています。次回という事で」

そして18日
「浜値も少し落ち着いてきたので…。数は少ないけど重さは190gから200g。どうします?岡本さん。何本行きます?」

「もらおう、50本頼めるか?」

「わかりました。とんでもない時化(しけ)でない限り、これからもどんどん入ってくると思います。ひとまず50本、いいサンマ送りますからね」

やっと来ます。待ちに待った秋の味覚、王道の塩焼き!
鮮度がいいから刺身で食べたいですね。旨いですよ。

塚田君ありがとう。

がんこ