先日厚岸の塚田君との電話で
「海の水温が下がらない、沖の方でもまだ22度もあります。岡本さん、泳げますよ」
と冗談混じり。
さんまは今年も良くなかった。
10月の初め、ししゃも漁が解禁に。
今のししゃもは【脂ししゃも】と言って、脂がのって旨い。
厚岸から届いたししゃもを塩水に軽く漬けて干します。これからはこの作業が多い。生乾きの状態でサッと炙ると旨い!
個人的には今のししゃもの方が旨いと思っています。
もうひとつこの季節は【秋鮭】ですが、いないらしい。
塚田君に
「ぼちぼち筋子送ってくれるか?イクラ作りたいから」
と言うと
「岡本さん、それが大変なんです。秋鮭いないです。厚岸の向こうの岸に鮭が遡上する場所があるんですけど上がってこない。定置網にもほどんとかからない。本当ひどいです」
との返事に耳を疑いました。
「岡本さん、今の時点では何も言えませんが、量が少ないのは見え見えです、今年はキロ単位がかなり上がりますよ。入ったら全部送りますけど、数えられるほどしかないと思います」
…ああ、サンマがダメで次は秋鮭か。
水温が1度違うだけで魚の動きが変わるらしい。
「すごいな」と感心している場合ではない。これが自然!
普通に季節の素材を使いたい。これからもいろんなことが起こるだろうと思うと怖い気がします。
自然を相手にしている漁師さん達は大変だと思います。塚田君との電話でも
「また良い事もあるから前向きで行こうぜ」
と言うと
「ホント前向きでいきたいですわ。もう嫌なことばかりだもんね」
とこぼします。
何かを悟るような言葉ですが、人間生まれてから生涯を果たすまでいろんなことがあると思います。
山あり谷あり、嵐の日もあり、晴れる日もあります。
これが人生!
塚田君はまだ若いからガンバレガンバレ!
自分自身もまだまだ未熟です。
「ガンバレガンバレ!」
がんこ