がんこおやじのぼちぼちでんなあ 8月

かつお
今年の夏は暑かった。暑いのは少々平気な私も常に冷えたお茶のペットボトルを手が空いたら飲むという感じ。
塩釜の魚市場の渡辺さんは電話で「沖の方でも水温が三十度近い!」とこぼし、同じ三陸岩手の大船渡漁協理事の及川さんは「もう3ヶ月も遊んでるよ!笑うしかないね」とやけくそ。理由は5月に入りホタテ貝に貝毒が出て出荷出来ない状況だからだ。貝毒検査は定期的な公共検査で数値が高いと出荷停止。三週間後の再検査でも高いと更に三週間後とその繰り返し。数値が落ち着いても二週間様子を見てやっと出荷できる。それが五月からずっと続いている。及川さんに聞くと「まだまだでしょう。十月になってしまいそうだよ」と。
大船渡のホタテ貝は殻は小さいが実はしまっていて大きく美味しい。いつも及川さんに頼んで送ってもらっているが、これもしょうがない。及川さんたちはもっと悩んでいるでしょう。早く良くなればいいんですが…。

そんな色々ある中で今年は「かつお」がかなり良いですよ。色も濃く身質は通称「もちがつお」と言いますが、もちっとして包丁に絡む感じです。脂の乗りもだいぶ良くなって来て、このまま「もどり」へと入ってくれれば良いのですが、去年みたいに途中で何処かへ行っちゃった。とかは悲しい。脂の乗り切ったやつを軽く炙って刺身。両面を炙って野菜をいっぱい載せてタタキ。うまいぞ!
その頃のかつおはマクロよりうまい!と私は思います。

そして、そして例のサンマです。ずっと気になって厚岸漁協へ電話する度に秋元君に「どう?サンマ」と様子を窺っていましたが、秋元君から「やっと某受け漁が始まり、水揚げも徐々に増えてきましたが、岡本さん、この先もでかいのは出ないと思いますよ」と。私も「そうだよね。夢みたいなこと言っても始まらないから、その大きいとこ送って」とお願い。何年か前のでかいサンマは夢ですね。秋が来てサンマがないとさみしいので脂の乗ったいいサンマ精一杯探してきます。秋元君、いいサンマお願いしまーす。

がんこ

☆注目の厚岸ウイスキー。8月25日よりお店に出ますよ!