がんこおやじのぼちぼちでんな 10月

【三陸編後編】

今夜宿泊するホテルは向こうの方に見えてるものの、道がない!
ナビはそこを右!そこを右!と何度も指示するが行けない!全て工事中、工事中。
やっとの思いでホテルへ滑り込み「あー着いた…」とひとり言。

その夜、ホテルの仲居さんとの会話であの震災の様子を聞き涙が出ました…。
でも仲居さんは「本当にみなさんのおかげです。有り難いです」と感謝を表す。その姿に三陸の人達は本当に強い気持ちをお持ちなのだなと改めて思いました。
その仲居さんがおっしゃっていました。「復興」ではなく「福興」なんですよ、と。
えらい、えらい。頭が下がります。

次の日、理事の及川さんに会うための道中がまた凄い。とにかく道中工事中だらけ、幹線道路工事のダンプカーの大行列!何十台、いや100台位いるだろうと思える数でした。そのダンプカーが引っ切り無し走っているので土埃が凄く、窓を開けていられない状態でした。

その後及川さん指定の道の駅に到着。テオ降っている及川さんを発見し、無事合流、
「岡本です。いつも無理言ってすいません。」
するとニコーっと笑顔で「遠かったでしょ、私、及川です」とお互い名刺を差し出し頭を下げて対面終了。話を聞いてみるとその道の駅は漁協が関係しているようでした。

30分くらい話をした頃「海、見に行きますか?」と言ってくれたので「是非お願いします!」と返事。
車で10分くらいの及川さんが仕事する海に到着。海は静かで磯の香りが気持ち良い。
会話の途中で及川さんが山の中腹を指して「あそこまで水が来たんだよ」
「あんな上まで?」聞くと何もかも頭の中で整理出来ない事ばかり。
色々話をさせて頂いていると「ウチに来るか?」と言いつつ自分の軽トラに乗り込み「山のてっぺんだから付いて来て」とエンジンをかけた。私も自分の車でついて行くと本当に山のてっぺん。
家では息子さん、奥さん、小さな小さなお孫ちゃんが私を出迎えてくれました。楽しく話をしつつも時間が来てしまったので及川さんと別れの挨拶。
「また来ます。よろしくお願いします」と深々と頭を下げ、車を走らせました。
帰りの車中でブツブツ。本当に来てよかった、いい人達ばかり。心をうたれた旅でした。

帰ってまたガンバルゾー!よっしゃーどっからでもかかってこい!

がんこ