がんこおやじのつぶやき 「ツマ」のお話

わかめ

やっと暖かくなり、桜の便りが気になる季節、花粉症の方々にはイヤーな季節ですね。コロナの最中でもありますが、この時期は何か気持ちがやわらかになる様な…。そんな気分になってきます。海の生物たちも同じじゃないかな。

さて今日は「ツマ」について少しお話を。ツマと言っても奥様の方ではなくて、刺身などに使うツマ。追いかけてみるとなかなか面白い。私の店では年間を通して岩手県大船渡の越喜来(オキライ)漁協で理事長をしている及川さんが作っている塩蔵ワカメを使用しています。
この人、かなりこだわり屋さんのためか、送ってもらうワカメがうまい!ワカメそのもの自体の味が違う。及川さんに聞くと作り方も違うらしい。それを年間通して使用していますが、今の時期だけは生!生の早採りワカメと言って、果物や野菜と同じように若いうちに間引く作業をします。その間引かれたワカメがうまい。若いので柔らかく味もいい。サッと湯通ししてポン酢と少しのかつお節で他は何もいらない。うまい!でもすみません…。この記事が出る頃には時期も終了し、また来年です。
その代わりと言っては失礼ですが、北海道厚岸の「銀杏草/ギンナンソウ」これも絶品!今の時期から少しの間楽しめます。
銀杏草は磯に自生する海藻で、今の時期でないと採れない。まだまだ冷たい厚岸の海に漁師のお母さんたちが潮の穏やかで引いている時に入って摘み取ります。厚岸漁協の塚田君に頼んで送ってもらっていますが「塚田君、そろそろ銀杏草出るんじゃない?」「岡本さん、悪いけど必ず出るもんじゃないから、出たら報告しますよ。去年は出なかったのでゴメンネ」そう、毎年は出ないみたいです。ある日「岡本さん、銀杏草出ました。送りますねー」「うん!ありがとうどれ位ある?」「うーん3〜4kg位かな」「うん、じゃあ全部でもいい送ってよ」「ハイヨー「と、こんな感じです。
美味しい春をいただき、また1年がんばろっと。

ヨッシャー

がんこ